2023.5.15〈子どもには、ノビノビ時々圧力?〉

子どもへの接し方についてとても興味深い話を、元中学校の数学の先生から聞いた。時には子どもに圧をかけて勉強させる、という話だ。

本当に、算数の問題をやらせなきゃならない時には考える隙を与えずにどんどんやらせると。ある意味ドリルのわんこそば状態で。詰め込むように。

なぜなら、一年間で身につけさせなければいけない学習レベルは決まっていて、そこに到達させるのが教師の役割だからだと。

私の考えとは真逆だった。私は子どもがやりたくなることが見つかるまで待つ、つまり子どもが主導権を握るようにレッスンをしている。だから少し驚いた。

アートと算数の違いがあるから違う方法論があるのは当然だ。でも、A地点からB地点へ子どもを導いてゆくのが教師の仕事で、その責任に応えるために子どもにプレスをかける。こどもを成長させることにコミットするなら、時には負担をかけてでもやらせる態度も必要かもしれないと感じた。負荷をかけないと筋力がつかないから、アートの筋トレかな。

アートは内発的な動機で作品を作る。基本的にコイネーではやりたいことをやりたいようにやりたいだけさせる空間でありたい。もちろん時間の制限はあるけれど。

でも、伸ばしてあげたいと私が感じる部分には少しプレスをかけて、時には誘導してもいいかもしれない。

それが適切にできるようになるには、経験を積んで技術を身につける必要があるだろう。まだまだ修行が足りない。またひとつ挑戦したいものが見つかってしまった。

やらなきゃならない事がいっぱいある。気づいてやってみて、失敗してまたやってみる。

一生やり続けられることになりそうで、私は今とてもワクワクしている。

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